読売ジャイアンツ
BVEATS × 田口麗斗
田口麗斗、1995年広島県出身。広島新庄高校からドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。プロ入り3年目に10勝をマーク。4年目には13勝を挙げ、昨年は中継ぎとして活躍し、チームのリーグ優勝に貢献した。昨年の世界野球プレミア12にも登板。今、最も注目される左腕の一人。
オフシーズンのトレーニングパートナーにBVEATSのENERGIST佐々木を選んだことでスペシャルインタビューが実現した。昨年、巨人軍のリーグ優勝に貢献した24歳注目の左腕は、プロフェッショナルの世界を生き抜く中で何を感じ、何を思ったのか。
高校生からドラフト3位で巨人へ入団。プロ入りをされて、まず感じたことは何ですか?
一番は身体の大きさですね。菅野さんであったり内海さんと比べると全然小さかったので当時は正直、大丈夫かな?と。あとは技術ですね。150キロを投げる高校生もいますけど、やっぱりプロの「質」はまるで違うんです。先輩の140キロのストレートの方が速く見えたりするんです。
「質」ですか。
身体の使い方もそうですけど、投げる能力って何回も投げて経験して伸びていくので。やっぱり「質」を高めていかないとって思っています。
3年目で10勝、4年目には13勝を挙げるわけですが、結果を出してどんなことを感じました?
結果が出ている時って色々な余裕があるんですね。自分に対する探究心が強くなって、もっと上手くなるために自分を分析したり。
分析とはどのように?
単純に自分で考えるっていうことだけじゃなくて、先輩と触れ合ったり。この世界で長くやってる先輩ほど引き出しが多いですし、経験も実績も人柄もある先輩が多いんで、そういう人たちに自分から積極的にコミュニケーションを取って勉強させてもらいますね。
ご自身から学びにいかれるんですね。
そうですね。もったいないですよ、聞かないのは。せっかく一流の凄い先輩がたくさんいるのに。プロの世界は誰かが勝手に教えてくれる、なんてないんです。成長したいなら自分から聞きに行かないと。
今まで貰ったアドバイスで一番印象に残ってるのは何でしょうか?
高校の時に広島新庄高校の迫田監督に言われた一言が一番残ってるかもしれないですね。
恩師ですね。
はい。「ピッチャーは一番見られるポジション。喜怒哀楽を表情に出すことも全部見られてる。人に見られてるという意識を持ちなさい」と言われたのは今でも大事にしてますね。これは試合中に限らず、普段の生活から大事にしてることです。
成績が振るわない時期に一部メディアでは挫折と報じられてましたが、田口選手自身はどのような心境だったんですか?
当時は全てにおいて迷いがありました。何をして良いのか分からないし、何が正解なのか分からない。自分を見失うまでは行かないですけど、これでいけるのかな?この調整方法で合ってるのかな?という迷いばかりでした。丸々1年そういう気持ちで過ごしてました。
迷い。そこからどのように復活を遂げたのでしょうか?
このままじゃ終われないってのは常にありました。こういうときに強い気持ちがないと、自信まで失ってしまうんで。自信を持つためにも、最低限まずは試合までの過程ですね。練習、ルーティン、やるべき事をすごく丁寧に、すごく大事にした一年でした。
過去と現在のご自身を技術面から見て、どのような変化がありますか?
高校の時は真っ直ぐでバンバン投げるイケイケのピッチャーだったんですけど、プロ入って2軍で投げた時に、ただ我武者羅に投げるだけじゃダメだなって分かってきて。勇人さん(坂本勇人選手)にも怒られましたね。「そんなんでお前抑えられると思うな」って。もちろん自分の考えたピッチングで毎回抑えられたら良いんですけど、そうではないんで。失敗を減らすためにはどうしたらいいのか?をすごく考えました。それもあって今ではピッチャーとしての引き出しが格段に増えたと思います。
トレーニングパートナーとして田口選手の自主トレに参加するBVEATS ENERGIST佐々木
現在自主トレ期間ですが、ご自身のトレーニング理論などはありますか?
これはあくまでも僕の持論ですけど、いろんなスポーツに挑戦した方が身体機能を高められると思ってるんですね。僕だったら野球をするから野球だけのトレーニングをするわけではなく、バスケやサッカーもやるんです。そうすると野球で使わない筋肉や体の使い方をするんで、結果としてそれが野球にも活かせるんじゃないかなって思ってます。
食事も気を使われるんですか?
とても気をつけてます。なるべく油は取らない。でもなるべくですよ 笑。あと間食はしない。炭酸もなるべく飲まない。お酒も普段飲まないですね。タバコも吸わない。健康体です。
休養も大事だと思いますが、何か気をつけてることはありますか?
まずは睡眠ですね。睡眠はやっぱり大事だと思います。あとはよく映画を見ますね。映画を観た後って何というかスッキリするので。あとはそれこそスポーツをしたり、カラオケとか行って精神的にもリフレッシュしてます。
そうなんですね。ピッチャーのプレッシャーもありますもんね。
僕はないですね 笑。投げれるだけで楽しいんですよ。どんな場面だろうが投げれたら幸せ。本当に野球が好きなんです。
本当に野球が大好きなんですね。田口選手の次の挑戦は何でしょう?
チームでは日本一。昨年、初めてリーグ優勝を経験させてもらって、凄く良い一年を過ごさせてもらいました。正直、日本シリーズは力負けしたなって僕の中では思ったので、今年は日本一を掴み取りたいです。個人としてはオリンピックは意識しますね。昨年は開幕1軍じゃなかったので、まずはそこをクリアしないといけないと思ってます。
〈 BVEATS 〉
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